The Road (Vintage International)のレビュー
とても印象付けられる作品。でも、最後は宗教文化の違いがあるのかも。
最近の英国タイムズ紙で「Best Book of the Decade」に選ばれた作品。英語でpost- apocalypseと表現される終末的な世界と、そこをぼろぼろの姿であてどなく旅する父と息子の姿が描かれている。とても印象付けられる作品だ。
イギリスのAmazonの評価などをみると、物凄い絶賛を受けている。でも、自分には、そこまで言う気にはなれない。いや、自分にはその価値を十分に噛みしめるだけの精神的素地がないのかとも思う。確かに、あらゆる生命感を失い、希望も夢もなくした荒涼たる終末的な世界の記述は圧倒的だ。そこを生きる親子の愛も身につまされて切ない。短文、体言止めを活用する文体、物凄く短い会話形式なども効果的である。
ただ、最後のところは自分は作者と宗教観、宗教文化を共有していないからなのか。作品の中で「神」への言及が多い。自分にはそこのところをきちんと読み取れなかった。
イギリスのAmazonの評価などをみると、物凄い絶賛を受けている。でも、自分には、そこまで言う気にはなれない。いや、自分にはその価値を十分に噛みしめるだけの精神的素地がないのかとも思う。確かに、あらゆる生命感を失い、希望も夢もなくした荒涼たる終末的な世界の記述は圧倒的だ。そこを生きる親子の愛も身につまされて切ない。短文、体言止めを活用する文体、物凄く短い会話形式なども効果的である。
ただ、最後のところは自分は作者と宗教観、宗教文化を共有していないからなのか。作品の中で「神」への言及が多い。自分にはそこのところをきちんと読み取れなかった。
not bad
but not a real lot happens,one day is similar to the next.Dark,desolate and without
any hope for our characters.Realistic,sure,but painful,scary and pessimistic.
any hope for our characters.Realistic,sure,but painful,scary and pessimistic.
辛い話であったが、物語の展開が気にかかり止められなかった。読了するまで、作中の人物になりきった
読んでいる間も寝床に入ってからも寒くて堪らない。もう完全にこの本の虜だ。読み終わるまでの2週間、ほとんど家に居て引きこもっていた、
来る日も来る日も陽が差さず、夜は真っ暗になる世界。灯が見えればむしろ恐怖だ。日々の目的はただ食料にありつくこと。幸運にも食料、日用品,衣類を備蓄してあるシェルターを見つけるが、そこにも長くは止まれない。雪の降るなか、雨の中も、暖かいところを目指してひたすら南へ南へと進む。野生動物のように、腰をかがめて物音に全神経を集中させる場面が随所に出てくる、
まれに出会いがある。父は心を無にして、子は後をふりかえりながら現場を後にする。生き延びるために。
来る日も来る日も陽が差さず、夜は真っ暗になる世界。灯が見えればむしろ恐怖だ。日々の目的はただ食料にありつくこと。幸運にも食料、日用品,衣類を備蓄してあるシェルターを見つけるが、そこにも長くは止まれない。雪の降るなか、雨の中も、暖かいところを目指してひたすら南へ南へと進む。野生動物のように、腰をかがめて物音に全神経を集中させる場面が随所に出てくる、
まれに出会いがある。父は心を無にして、子は後をふりかえりながら現場を後にする。生き延びるために。
近過去SF小説(?)。まったく新しいジャンルの小説だ。
生命の気配のない灰色に凍りついた世界を、一本の道と地図を頼りにひたすら南へ向かう父と子。
寒さから少しでも逃れるため、そして「良い人間たち」に出会える可能性を信じて…。
SFだけど未来の話ではない。舞台は「現代」のアメリカだ。
近い過去に壊滅的な「何か」が起きた世界を、何が、何故…という説明を抜きに、主人公たちの目を通してのみの情報で描いていく。
「おれたちは火を持っている」
絶望的な毎日の中で、残り火のような希望と良心とを持ち続ける父子の姿に引き込まれる。
そして、物語の始まりで物語は終わる。
う〜〜、かっこいいんだけど、続きを読みたい!!
寒さから少しでも逃れるため、そして「良い人間たち」に出会える可能性を信じて…。
SFだけど未来の話ではない。舞台は「現代」のアメリカだ。
近い過去に壊滅的な「何か」が起きた世界を、何が、何故…という説明を抜きに、主人公たちの目を通してのみの情報で描いていく。
「おれたちは火を持っている」
絶望的な毎日の中で、残り火のような希望と良心とを持ち続ける父子の姿に引き込まれる。
そして、物語の始まりで物語は終わる。
う〜〜、かっこいいんだけど、続きを読みたい!!

話の筋は特にない。冬が来ようとする10月から12月頃にかけて(その時期も定かではないのだが)、父親と子供がただひたすらに南を目指して歩く話である。詳しくは書かれていないが、核戦争か或いは小惑星が地球に墜落して大爆発をしたのだろうか、地面が細かな灰に覆われているという記述が常にあって、その描写がそういう情景を想像させた。
木も草も枯れるか焼き尽くされた中で、遭遇する人も無く、鳥も動物も昆虫も見ることない、見渡す限りの灰色の荒廃した情景の中を親子の旅は続くのであった。食料や水も旅の途中で行き遭った廃墟に等しい家の中を漁るしかない。途中幾つかの事件もあるが、概して平凡な記述が淡々と続く。そしてこの親子、いやこの環境にある人間を救う道はないのだろうな、という結末も想像することができる。
この本を読んで、親子の情とか人間の馬鹿さかげんとか(これが核戦争によるものだとしたらだが)、物質的に無となったときの人間の極限を表わしているとか、という評もあると思うが、私は、ここまでしても人間は生きようとしているのか、ということに気持ちを動かされ、自分ならどうしたろうか、と自問した。それと同時に印象深いのは、こういう淡々とした情景を読者に飽きもさせずに、むしろ次の展開を期待しながら読ませる著者の力量である。
読んでよかったか、と家族か友人に聞かれれば、ベストセラーなので食卓の話題として仲間はずれにならなくてすむので読んでおいてよかった、と答えるだろう。それが星四つにした理由ではあるが、そうかと言って読まないよりは読んだほうがずっとよい本だと思う。私の書評に惑わされることはない、感性の強い人にとっては心に深くとどまる本だと思う。